吾妻さくら病院

院内の活動やイベントをお伝えします。さくらライフグループ病院

吾妻さくら病院 地域連携室

今回は、認知症の検査で使われる「長谷川式認知症スケール」についてお話させていただきます。

長谷川式認知症スケール認知症かどうかを調べることを目的に用いられる簡易的な認知機能テストです。いくつかの質問を元に記憶や認知の機能に問題が無いか調べます。1974年に長谷川和夫先生らによって開発され、今では認知症の診断に信頼性の高い評価方法として、日本国内の多くの医療機関で実施されています。

テストは対面で9つの項目に分かれた質問をして結果により判断されます。
質問は年齢や今日の日付、簡単な計算、目の前に有った物を思い出す等で概ね5分~10分ほどで終了します。一見簡単な様ですが、実際にやってみると意外と「あれ?なんだっけ?」ということがあります。特に「テスト」や「検査」と思うと焦ってしまって普段出来ることも出来なくなってしまう物です。他にも、人によっては「こんな質問して人を馬鹿にしている」と怒り出す方もいます。なので、検査する側の我々は出来るだけ自然な会話の中で答えを引き出せるよう工夫しています。

検査項目や詳しい説明はインターネット等でも多く出ています。普段の会話の中に取り入れても良い項目もありますので、「頭の体操」気分で日常生活に取り入れても良いと思います。

認知症は、早期発見早期対応が大事です。
認知症は決して珍しい病気では無く全ての人、もちろん自分や自分の家族もなる可能性がある病気です。心配な事があれば早めにご相談ください。